「小顔に見える」にこだわってマスク作りました COVID-19対応

2020 年 4 月 12 日

重い腰をあげて、ようやく作りました。手作りマスク。

前髪が長い。

安倍さんの「マスク2枚配布」に思うこと

来週から、1世帯につき、布マスク2枚配布されます。この政策は、費用面、タイミング面など多くの意見がありますが、私が思ったことは、

「あ、不織布マスク、まだまだ市場には回らないのね」

ってこと。あとは、配布されるマスクの性能が気になりました。

正直、市販のガーゼマスクを着ける気にはなりません。見た目大事。

2010年(10年まえ!!)に「マスクのススメ」なんて記事を書いてしまうくらい、日常でマスクを愛用しているのも、小学生の頃の「ガーゼマスク」ではなく「不織布の立体マスク」が販売されるようになったからです。

記事「マスクのススメ」より

イラストと、上の写真、髪の長さが一緒や……。10年前から変わってない。

COVID-19(新型コロナウイルス)の情報を見ると、ちょっと前まで「感染していない人はマスク不要」との情報がありました。日本のワイドショーに出てる謎の専門家だけではなく、WHOやCOVID-19が爆発しているアメリカでも同様の見解でした。

特に、WHOは「布マスクは、いかなる時も勧められない」と書かれていました。

日本で、COVID-19に関する「正しい情報」は厚生労働省のサイト内閣官房のサイトとなっています。日本では一貫して「不織布のマスクがない場合に咳をする時は、ガーゼマスクやハンカチで口を覆う」となっているので、布マスク推奨は変わりません。

布マスク配布の政策を発表した時も、WHOでは「布マスク勧めない」となっていて、国会で指摘されましたが、押し切った安倍さんすごいなと思います。

あの頃はまだ、安倍さんや小池さんがYouTubeで会見とかしてなかったので真意を把握できてなかったですが、配布に関して批判的な感情はなかったです。

  • 不織布マスクが市場には届かない
  • マスクはすべし

とのメッセージとして、受け取りました。

手作りマスク作ろう

配布されるマスクは見た目上使いたくないけど、めっちゃ高性能だったらどうしようと怯えました(手作りじゃなく、配布マスクを使えとの批判があったら嫌だなと)。

どうやらごく一般的な「ガーゼマスク」のようです。飛沫防止の「咳エチケット」のためなので、手作りマスクでも良さそうです(個人的見解)。

小顔に見せたい

マスクを作るにあたり、小顔効果を調べました。

ギャザータイプより、立体マスクの方が良さそうです(個人的好み)。

型紙を作ります

ネット上には、無料でマスクの型紙を配布している人がたくさんいるのですが、メインはこういう形です。

扇型を2枚(裏表で4枚)重ねるタイプです。これでもいいのですが、センターに縦線が入ることと、うちの簡易ミシンは縫い目が大きめなので、左右に引っ張る力が大きいと、真ん中に隙間ができる可能性があるので、残念ながら不採用です。

A4の紙を使って、型紙をおこします。

不織布のマスクの大きさを参考にしました。A4の幅がちょうど良さそうです。

切って、縫い代折り返して、立体にするためのタックを上唇くらいから入れます。

だいたいこんなものかなと。作った型紙がこちら。

ポケットみたいだけど、マスクです。

型紙作りで考えたこと

手作りマスクブームで、品薄になっている「マスクゴム」。髪ゴムでも代用できるようですが、うちにある髪ゴムは輪になっているもので、切っても短くて、2本繋がなければいけない長さです。

そもそも、両サイドに輪を作り、最後にゴムを通して終わるパターンだと、両サイドにシワが入るので、小顔効果が消されるのではないかと懸念しました。それだけは阻止しなければなりません。

なので、不織布マスク同様、縫い止めることにしました。その場合、髪ゴムは細すぎて、縫い止めることができなさそうです。

型紙段階で、耳ゴム代替えも模索しました。下で紹介しているヒートテックと髪ゴム比較。

あと、ノーズワイヤーも入れたい。ついでにクッションも。

マスクゴムの代替品を作る

家にあるもので、伸縮性の高い布を探したところ「長袖ヒートテック」に落ち着きました。おそらく初期のもので、何度か着用したものではあるのですが、ピンクが本当に下着っぽくて、あまり着ていない、今後も着ることがないヒートテックを解体しました。

こんなに大量に作ったのにもうなくなりましたw青い糸でてますが、使うとき切りました。

縫った後ひっくり返すのにコツがいるので、ここだけ動画にしました。

マスクの材料

マスク作りの材料です。糸とか、ミシンとかは端折ります。

  • 表地1枚
  • 裏地1枚
  • マスク紐2本
  • ノーズワイヤー(11cmくらい)
  • ノーズクッション(16cmくらい。幅は1cm程度)
  • バイアステープ(21cmくらい)
  • 不織布

表地と裏地なのですが、ガーゼがないので、タオルで作ることにしました。

どの家庭にも割とある、ポルノグラフィティのライブタオルのなかで、なぜか2枚ある「ロイヤルストレートフラッシュ」と「ポルノ丸」タオルが候補に上がりました。

ポルノ丸のタオル、片側がガーゼですし、ロイヤルストレートフラッシュのタオルは王冠モチーフだからぴったりだなと。

ただ、分厚すぎて、マスクには適さないとのことであっさり却下となりました。 #ポルノ手芸部 ハッシュタグ使いたかった……。

薄手のタオルとして、候補に上がったのが、ゆずプレミアムライブのこちらのタオル。

これは良さげ!幅もそのまま使えそうじゃん!

ただ、仕上がりがいまいちだなと。なんか文字書いてあるっぽいけど、何? ってなりそうで却下。

同様に、適度な薄さのタオルでこちらに決めました。Windows8リリース時(だったかな?)に開催されていた「8 Knights」というイベントでいただいたタオルです。

別件でマイクロソフトの方と一緒にセミナーをする機会があり、そのときにこのタオルが可愛くて気に入ったと話したら、在庫を分けてくださったので、未使用のタオルを発見。一度洗濯して使うことにしました。

このタオル、本当にちょうどよくて、初めて行くアーティストライブとかで活用しています。無駄に派手で好きですw。裏地はハギレを。

手作りマスク注意事項<薄すぎると表に染みます>

いきなりタオル地で作らずに、ハギレ2枚でサンプルを作りました。

いい感じにできたのですが、花粉症で思いっきりくしゃみをした後、表に染みてしまい、これはダメだと。

薄い生地2枚じゃくしゃみが表に染みました。あびゅー。

髪がボサボサだったので、アースラ(@ディズニー)でごまかす図。アースラのこれ可愛い。でも、口当たりが染みちゃうのは本当にかっこ悪いです。要注意です。

表or裏どちらでもいいので、タオル地かガーゼ地、もしくは、4枚くらい重ねないとです。

と、なんやかんやサンプル作りまくったり研究したりしました。急を要しているので遊んでる場合ではないのですが、作るからには最高のものにしたくて、終わりなき旅です。ちなみに、もう別のアイデアが浮かんでいます。

手作りマスク、裁断します

サンプル作りの試行錯誤も終わったので、裁断します。

量産だ!ガーゼ&タオルとハギレの数があってない!

使っていないガーゼっぽいタオルも見つけたので、軽く手洗いして乾かしてから裁断です。

タック部分を縫います

タック?部分を塗って開きます。ハギレは押しつぶす形で、タオル地は切って開いてアイロンかけます。うちのミシンの馬力があれば、タオル地も押しつぶせるんだけど、馬力足りないので切りひらきました。

上の部分を縫います

中表にして上の部分を止めます。バイアステープは、片側をアイロンで伸ばして挟み込みます。

内側にタオル地ガーゼ地を入れると、長時間着用していたときに、跡がついたら嫌だなと思ったのと、生地が肌に合わなかったときに、不織布を挟むのに使えるかなと思ったのです。

あと、なんかこういうのがあると、お高く見えるというか(?)、それっぽく見えるというか(?)。デザインです。きっと何かの役に立つ(?)。

でも、今後は使わないと思います。バイアステープ(笑)。

まち針は刺さると痛いので、もっぱらクリップを愛用しています。

量産中はまとめて作業したほうが効率がいいので。

縫いました。表に返して、抑えミシンをします。

抑えミシンする前にアイロンかけるとやりやすいです。

写真だと、はじまで縫っていますが、1cm弱開けた方が最後、両端の処理をするとき楽です。

クッションを入れます

普段60枚入りの箱マスクを使っていましたが、この品薄時代、初めて高級マスクを使いました。

鼻の部分にクッションが入ってるんですね。メガネも曇らなくなるとか! 高級品か! それがいい。高級っぽいのがいい!!

※完成後試したのですが、マスク、曇りました。残念。

ノーズワイヤーも入れるつもりだし、クッション材も入れましょう。

100均で買ったクッション材です。カメラポーチ作ったときのあまりを使いました。

クッション材大量〜。

中に入れ込んで、手縫いで仮止めします。完成品で、この縫い目が斜めだとかっこ悪いので仮縫いおすすめです。ここまでこだわって作る人も少ないと思いますがw。急を要してますからね。マスク。

縫いました。縫うときは、下のセンターを合わせて縫うとよいです。合わせずに縫ったことがないので効果はわかりませんが、一応。

下を縫います

中表にして、下部分を縫います。

中心を合わせて、下部分を縫います。

縫ってから表に返します。

ノーズワイヤーを入れます

ノーズワイヤーはダイソーで買ってあった平形タイプの針金です。

アクセサリー用に買ったのですが、想像以上に簡単に曲がってしまうのでちょっと使いにくくて。

レジンで固めればいいのかもしれないけど、使わずに保存されていたのでここで活用です。

普通の線状の針金でもいいかもだけど(その場合は2本入れる)平形の方が良さげです。

長さは11cmくらい。切りっぱなしだと先端で生地を傷つける可能性があるので、うっすらレジンで両端加工しました。この家何でもあるな。

クッションの外側に滑り込ませます。

ぐるっと縫いつつマスクゴムを縫い付け、完成

左右、1cmくらい折り込み、形を整えながら耳ゴムを入れます。クリップで抑えます。上部分、分厚くなって折り返しづらければ、斜めに切ってやりやすくするのもいいと思います。

左右の長さは同じにしないと、着用時アンバランスになるので、高さを揃えます。

左右と下(抑えミシン)を一気に縫いあげてマスク完成です。

この時もアイロンで痕つけた方がやりやすいです。

手作りマスク試着

45秒で作れる!30分で作れる! なんて気軽なものではありませんが、ノーズワイヤーも入りいい感じに完成しました。

気分を上げたいときのド派手バージョン@Windows8

不織布を使う

肌に触れる生地、肌用ではないので、肌が弱い私はスレてかぶれる可能性があるので、その場合は不織布を使おうと思っています。

100均で買った不織布。めっちゃ大きい。ベランダの植物を雪や虫から守るために買ったのですが、使わずにいました。

めっちゃ薄いので、4枚くらい重ねてマスクを作っているブログも拝見しましたが、私は1枚ずつ使います。

こんな感じで、銀色のバイヤステープに挟み込みます。

左右が大きければ切って使ってください<母へ

口紅をつけてマスクをしたら、こんな感じでした。タックの一番高いところが唇くらいになっているので計算通りです。

これで、マスクにファンデーションとかつくのを防げるかなと思います。

マスクの洗い方

母へ。

シンプルバージョンと気分を上げたいときの派手バージョン、不織布を送りました。

届いたら3日くらい放置してから開封してください。紙にCOVID-19ついていたらちょっとの間活動するらしいので。

ワイヤーが入っているので、洗濯機で洗うのではなく、優しく手洗いでお願いします。ブラと同じ扱いで。脱水くらいなら大丈夫かと思います。

ワイヤーが曲がったら、まっすぐにしてから着用してくださいまし。

夏用のマスクを本気出して考え中

ガーゼやタオル地のマスク、めっちゃあったかいんですよね。夏場はとてもじゃなく使えないと思うのですが、夏になっても落ち着いていない可能性も大いに考えられます。

夏用マスク、考え中です。

型紙は変えずに、裏地表地共に薄地(ハギレ)を使って、内側(肌面)に、ユニクロのエアリズム(タンクトップ)を使おうかなと。エアリズム、触るだけでひんやりしていて気持ち良さそう。

エアリズムの左右は開けておいて、中に不織布、フィルター、キッチンペーパー(笑)を使えばいいかなと思っております。

まだ試作品も作っていないので、どうなるかわかりませんが。

ゴム紐部分もエアリズム使おうかなと(ヒートテックはないかなと)思っています。どうせ生地余るし。

マスク中心部と紐部分だけ回避して変な日焼けになりそう(エアリズムのUV効果で)。

おまけ:キッチンペーパーマスク

キッチンペーパーでマスクを作れるというお話が、マスク不足になった時から出回っています。

私は肌が弱いので、あのガッサガサで水分を吸い取る紙を顔につけるなんておぞましいです。っていうか、ギャグだと思ってました。だって、キッチンペーパーですよ?

でも、マスクを作ろうと思った時、NewsPicksで東京国際大学の教授 清水さんがキッチンペーパーマスクをオススメしていました。

キッチンペーパー>布マスクってマ?? NewsPicks該当のコメント欄を引用。2020/4/12時点。

高卒の私にとって、東京国際大学教授は妖精ばりに異次元の頭いい人で、その人いうことだし、キッチンペーパーありなのか? 布はダメなのか? と思って調べました。

どうやら、キッチンペーパーマスクの起源は、警視庁 災害対策課 災害警備係(大規模災害対策)のサイトで紹介されているので、有用だとなったようです。

警視庁の該当ページ(リンク先)にも書かれていますが、

娘に着けてもらったところ「苦しくない。いい感じ。」とのこと。密閉性には少し欠けますが、砂ほこり等は十分に防げます。

とのことで、密閉性はかけるそうです。なので、布マスクよりキッチンペーパーの方が有用ってことはないと、私は判断し、布マスクの自作に取り掛かりました。日本国としての一次ソースである厚生労働省のサイトにも「咳エチケットは、ハンカチで口を押さえる」とありますからね。

私は、別にキッチンペーパーマスクを否定していませんよ。飛散を防ぐにはぶっちゃけ何でもいいと思ってます。何もしないよりずっと。

今日も涼しいのでまだ大丈夫ですが、夏用マスクの開発しよー。急に暑くなることも考えられるからなー。

ミシン、使えなくなった

返し縫いできるミシン買ったぞー!と浮かれていましたが、馬力が引くほどなかったです。このミシン。

はぎれ2マイで作っていた時(サンプル作成中)、3つ折り×2の6枚重で縫えなくなりました。悲しみ。

販売元に問い合わせたら、返金対応となりました。とても残念。マスクは、以前から使っていたコンパクトミシンで作りましたよ。抑えミシンも、もっと際を縫いたいけど、際すぎると生地が送れないんだよなぁ。ちゃんとした性能があって小さくてお安いミシンが欲しい。

最後に。

いっぱい試行錯誤して、マスクを作っている人たちの努力に感服しました。曇らないマスクとかすごいですよね。小顔マスクも。

さぁ!COVID-19落ち着くまで戦うぞ!!Windows8!!