レジンワークス2がとても楽しかった!

2025 年 10 月 28 日

2025年10月24〜26日 東京都台東区の一色商店にて開催されたレジンワークス2に行きました。お邪魔したのは25日土曜日の午後。

目当てはMina☆Artさまです。

私も趣味でレジン作品を作っているのですが、封入物をいれてみても、シートの境界線が見えてしまうのが許せなくて、色々試す中で、2液レジンのシートに転写する(封入物は自分で書いて、コンビニ印刷)方法とアクリル絵の具で描く方法にたどり着きました。

その中で、レジンにアクリル絵の具で絵を描いている人としてXで知りました。

平面に描いて、レイヤーにして奥行きを出す作家さんもたくさん見ましたが、Minaさまは立体でイラストを書かれていてとても綺麗です。もちろん平面のイラストも描かれるのですがどれも素敵でいつか現物を見たいと思っていました。

ただ販売されると即完ですし、お値段的にも気軽に購入できなくて。なので都内で作品を見る機会があるとのことで本当に楽しみにしていました。

一色商店も初めてで、ふらっと遊びに行っていいのかとかもよくわかってませんでした。カフェ併設っぽいしコーヒーいただきながら片隅にギャラリーがある感じなのかなとか想像しながら伺いました。

外に並ぶほど人がたくさんいるの?? 人見知りなのでビビりまくりながら向かいました。当日は気圧の影響で朝から頭痛と目眩と吐き気でめちゃくちゃしんどかったのですがお医者様に処方してもらったおくすりのお陰で午後にはなんとか治まって動けるようになりました。行きの電車でちょっと気持ち悪かったけど、その日を逃すと時間作れなかったので頑張りました。気圧ホント嫌。

一色商店さんに到着しました

Xに写真があったので迷うことはなかったです。入口には可愛い看板とポスターがありました。

外に列はなさそうでした。

この階段を登ると店内です。ビビりまくって眺めていたら、上からスタッフの方が声をかけてくださいました。

入場料とかはなくそのまま入ってOKでした。

クタさんもいっしょだったけど、店内の作品はとても繊細なのでぬいぐるみ撮影は断念。というか私が無理でした。

店内は大賑わいでした

傘を指定の傘立てにおいて店内へ。丸みのある暖かい雰囲気の店内に、大人から子供まで男女問わず沢山の人がいました。早速躊躇してしまうビビリです。

入口から、右手にカフェの注文するところがありましたが店内を見ても飲み物を飲んでいる人はいないし、ワンドリンク必須とかそういう説明もなく、そのまま店内に促していただきました。左手には大きなレジン作品が展示されていました。

少し進むと壁でエリアが左右に分かれていました。どちらも沢山の人がお話をしたり作品を眺めたりしています。話し声や笑い声、お子様の元気な声が響いていました。

空洞レジンの世界

なんとなく店内左側に。Xで拝見したことのある空洞レジンアーティストのMariko様の作品がありました!

どうなっているのこれ!!

手にしてもいいとのことで持ち上げてみましたがめちゃくちゃ軽いです。大きな作品になるほどにレジンって結構重いので驚きの軽さです。つまり壊してしまいそうで怖くてすぐに戻しました。

残念ながら作者様のご不在でしたが隣のブースの小楠さんが光を当てると影が水面のようになると説明して写真撮影に協力してくださいました。

水中の表現がえぐかった

説明してくださった小楠さまのブースにも。めちゃくちゃお話してくださって楽しかったです。

レジンにアクリル絵の具で描かれているとおっしゃっていたと思うのですが、凄い躍動感。「封入シートもいいけど、自分の思い通りの作品にするには自分で描くしかないじゃないですかぁー♪」と、ニコニコ楽しそうにお話してくださいましたがそれができるってすごすぎるんですよと引いてました(笑)。

そして、左上の四角柱の線香花火作品。表面があまりに美しいので、2液レジンで作っているのかなと思いましたが、7層位になっているので硬化時間を考えると時間がかかりすぎるし、と眺めていたのですが、こちらの作品、コーティングレジンではなくすべて研磨で仕上げているんだそうです。引きました。

「ドボンコーティングとかも苦手で、できないんですよー♪」とお話されていましたが、研摩仕上げのほうがどれほど大変か。。アレルギーから復帰後は研磨をできるだけ避けているのと(研磨で粉吸ってアレルギーになったと思っているので)コーティング剤の質が格段に向上しているので、コーティング仕上げに魂を売ってしまいましたが、私も研摩仕上げ大好きですっっ。

以前のコーティング剤は、弾いてしまったり、弾かないように多めにつけるとムラになってしまいました。いやムラになるのは今のコーティング剤も変わらないけど。

「トゥルトゥルに仕上がりましたー」とか、動画で言ってる作家さんを見ることもありますがそれでも研摩仕上げに比べるとどうしてもムラがありますからね。完璧には仕上げられない。自分用ならそのこだわりも楽しいけど、販売するとなると、研磨のこだわりで金額を上げなければいけなくなります。自分がその金額で欲しいかというとコーティング剤のムラあってもいいから安価のほうがいいと思うので魂売りました。

線香花火の作品、表面にも花火が描かれているのだけど、表面に描いて研磨したら削れてしまうのでは?と思ったのですが描いたあとにレジンを薄く載せてその薄く載せたレジンの中で研摩で仕上げまでしているそうです。神業。

聞いていたときも思いましたし、今こう、文章にしても思うのですが無理でしょそれ。すごすぎる。

Minaさんのブースへ

お隣がMinaさんのブースでした。別の方とお話をされていたので作品を拝見しながら聞き耳立ててました。うはぁ!御本人だぁ!

別の方ように照明を当てているところを隣から撮影させてもらいました。店内の写真すべて撮影許可済み

上段が展示、下段は販売中の作品でした。Xで拝見していた作品が目の前に!感動です。

勇気を出してご挨拶させていただきました。まだまだ拙いですがMinaさんの作品や制作動画を参考に自分なりに作った作品もお渡しできてまじで感激でした。立体作品も素晴らしいですが、四角錐の奥行きのある作品も凄かったです。

藤。紫1色ですが細く色が調整されているし圧巻の美しさです。

夏休みの思い出という感じでしょうか?この女の子、逆から見るとちゃんと顔も描いてあるのです。目を描いて顔を書いて髪を描いて麦わら帽子を書くという工程が発生しているわけですね。細かい。細かすぎます!

私もレイヤー作品練習中ですが、逆に描いていく場合は空間把握能力必要で、脳使います。

レジンは老後の楽しみとしても練習していければなと思っているのでのんびり楽しみたいと思っています。

街路樹。気泡がいい味を出してます。Minaさんは、確かkirariのコーティング剤を使われていたと思うのですが(違っていたらごめんなさい)、コーティング仕上げだとやっぱり揺らぎが出てしまうのですが、それもいいなと思いました。私もkirari使ってます。

四角錐の作品は四方に映り込むのですが、Minaさんは、そういう映り込みを計算に入れて作品を作られているそうです。それこそ空間把握能力が必要ですよね。天面に映り込んでいますが、水中都市のようにも見えます。

雪の作品はキラキラしていて綺麗でした。蓄光も使っているので暗闇やブラックライトを当てるとまた違った表情が楽しめるそうです。

真珠作品? 私もこの貝の小物入れのモールド持っていますが、大きさ的にUVレジンだと収縮してしまってきれいに作れないので2液レジンだと思うのです。伺ったところ2液で作ってから中に描いている海はUVと説明いただきたと思います。間違ってたらごめんなさい。「なんか、描きたくなっちゃって♪」とお話しいただきましたが気軽に描けるレベルじゃないです。Minaさま。

作品の販売に関してもお話できました。

まだまだめちゃくちゃ拙いのですが、こんな感じの一輪花を作っています。立体のお花のアイデアは思いっきりMinaさまを参考にさせてもらっているのでどうなのかなと思ってホントに図々しいし厚かましいし、話題に上げるのすら憚れるのですが、Minaさまは丁寧に優しく対応してくださいました。

アクリル絵の具のターナーのアンバサダーをしていて、レジンにアクリル絵の具で描くことを広めたいと考えているので、Minaさんの作品そのものを模倣(いや、模倣とかマジで無理だし)した作品を販売するのはやめてほしいけど、フォロワーさんであったりお会いした方は問題ないですよ。とのことです。

とはいえこんな拙いレベルじゃほしいと思ってくれる人もいないと思うのでもっと上手になりたいです!頑張ろうって思えました。Minaさま、ほんと雰囲気からして優しくて素敵な方でした。ありがとうございました!

ウッドレジン

お二人とお話できてホクホクでお店右手の展示を見に移動しました。

私も一度は憧れたウッドレジン。眺めていると男性からお声がけいただきました。作者の44ワークス様でした。

ウッドレジンが作れそうだなと、ハートの木材を大量に購入したことがあるのですが、どうやって作るんだろうと謎でした。

ウッドレジンは2液レジンで作ります。UVレジンだと、木に染み込んだレジンが未硬化になり、アレルギーの原因になってしまいます。2液レジンなら時間で固まるので問題なし。また、硬度が低いUVレジンだと研磨したときに木の近くが削りすぎてしまい難しいんだそうです。硬度の高い2液レジンがいいんだそうです。

こちらも仕上げは研磨。仕上げというか、制作自体が研磨の世界。

上のネックレスは長方形のモールドにウッドと2液レジンを入れて固めてから、この形に削り出すんだそうです。更にこの作品は間にキラキラを描いているので数回に分けて固めたとかおっしゃっていた気がします。気が遠くなります。

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そしてこの刀!正方形じゃ全貌が収まらなかったです。

レジンでキリトくんのエリュシデータを作っている人はXで見たことがありましたが、

https://twitter.com/KadowakiKazushi/status/1578954088510693376

どちらも凄いと思いますけども、ウッドレジンの場合は削り出すのでさらに根気が必要な気が。

これは別の刀だと思いますが、ココから削り出すとか。

正面から見たときは三角錐的な感じなのかなと思ったのですが、横から見たらこのうすさ。

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研磨中にこの刀で指が切れたそうです。もはや銃刀法。

来年、刀だらけの個展を予定しているそうです。タイミングが合えばいきたいな。「圧巻ですよ」だそうです。

44ワークスさんはすごすぎて逆に参考になりませんでした。笑

ただ、私が購入したハートの木材でウッドレジンを作るのはなかなか大変だなと。こういう木材チップなので柔らかいのです。削ったらなくなりそうだなと思いました。

2液の大きめの作品に埋めてしまうと面白いかもしれないなって考えてました。

他の作品もろもろ

みなさんが写真撮影に奮闘していた作品。白光りしちゃってますが、水を入れて光を当てることで完成する幻想的な作品でした。

宇宙玉はtiktokで人気の印象。こちらはまわすというか描いてるのでしょうか?いろんな手法があるなと思いました。

幻想的な作品。凄いなぁ。

作品たちの裏の苦労話も楽しかったです

参加されていたみなさんと私の違いは、研究量だなと強く感じました。

2液レジンにコーティングすると、半年後にコーティング剤が剥がれたりするんです。そんなお話をしたら「フローレスレジンなら剥がれないかもしれません」と、さっとヒントを教えてくださったり。

いろんな掛け合わせを試してたくさん失敗してたどり着いているんだなと強く感じました。

私もいろんなレジンを試しましたが、今はAmazonで販売しているお安いレジンを使って作っているので、レジンのこだわりは捨てちゃってるんですよね。高ければいいというものではないものの。ねぇ。

研磨に関しても、私は、150か400くらいから初めて、3000くらいまではヤスリでその後はコンパウンドで仕上げてましたが、44ワークスさんは30000のヤスリも持ってるそうです。もはやそれただの紙じゃないですか?見たことないですが。光沢剤はタミヤですよねー♪とか。

周りにレジンをやってる人はいますが、研磨で仕上げる人がいないので、研磨に関してこんなにたくさんお話したことがなかったから正直めちゃくちゃ楽しかったです。

Minaさまにお会いしてお話できたらいいなくらいのつもりで、滞在時間も数分かなって思っていたのですが、Googleのタイムライを見たら1時間20分もいたらしいですww

ホントは、池袋で開催していた別の個展にも寄りたかったのですが、一色商店出た時点で終わってました。

いやでも、憧れの作家の皆さんとお話するのは刺激があります。ゴールデンウイークから休んでいたレジン活動ですが、また動画作って発信再開したいなと思いました。

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レジン作品は買えなかったのですが、自分用のお土産にMinaさまのクリップ購入しました。お花もありましたが、水の生物のデザインを2つほど。

お邪魔しました!ありがとうございました。