朗読劇「もうラブソングは歌えない」コロナ禍のイベントは大変そう
2020年。こんなことになるなんて、2020年2月くらいでは想像もしていなかったです。このセリフ心の中で何度も唱えています。
新型コロナウイルスCOVID-19。緊急事態宣言が発令され、世界を見るとロックダウンで都市を封鎖。映画の世界が現実になっている気分です。
私はといえば、東京在中で、日々コロナ感染者の数値がニュースになり、ひたすら引きこもりの日々。
ライブハウスがコロナウイルスのクラスタ(集団感染)になり、ライブやフェスなどのイベントはことごとく中止に。そんな中「朗読劇」が開催されるとのことで遊びに行きました。
プレミアムリーディング「もうラブソングは歌えない」
「男と女の“距離”」をテーマに、テレビ界・映画界・演劇界それぞれで活躍する気鋭のクリエイターがラブストーリーを書き、実力と大人の色香あふれる魅力的な俳優陣が「朗読」という形で4つの“愛の物語”を紡ぐ…
テーマは「男女の距離」。登場人物は男と女のふたりだけ。
各回2演目2キャストが見られる豪華な2本立てで行います。
ひとつの作品を日によって違うキャストが演じることもあり。
さらにライブ配信も決定!果たしてどんな感動が待っているのか、こうご期待!!
「ひとりのふたり」
音楽教室で出会った独身男女、もどかしい恋の20年の物語
脚本:大島里美 演出:石井康晴「カラマツのように君を愛す~小説『しあわせのパン』より」
生きづらさを抱えた男と女が、北海道を舞台に少しずつ心を通わせていく
脚本・演出:三島有紀子「大山夫妻のこと」
売れない脚本家の夫と元売れない女優の妻のセックスレスをめぐる数夜の出来事
脚本・演出:足立紳「Re:」(アールイー)
間違いメールから始まった10年の愛の軌跡
脚本・演出:土田英生
サイトはこちら。
2020年8月8〜10日まで、昼夜2公演開催されました。
私が遊びに行ったのは9日の夜公演です。演目は、
- 「カラマツのように君を愛す~小説『しあわせのパン』より」:稲垣吾郎・門脇麦
- 「ひとりのふたり」:佐々木蔵之介・小池栄子
の2つでした。
コロナ対策がすごかった
もちろん、朗読劇自体も本当に心躍るほど楽しみにしていたのですが、コロナ禍で開催されるイベント(しかもテレビ局が関わってる大きなイベント)がどんなものなのか、命がけで参加しました。
とかくと大げさに聞こえますが、半年くらい家とスーパーの往復で、電車に乗るのも久しぶりの状況だったので割と本気です。
専用のコロナ連絡サービスに登録
事前に、TBSの「コロナ連絡サービス」に登録して、登録完了画面を提示しないと入場できませんでした。
座席と連絡先を入力しました。観覧後、コロナに感染したら連絡します。おそらく、感染した方の周りの席の人に通知がいく仕組みなのでしょう。
政府が作っている新型コロナウイルス接触確認アプリも入れてますが、観覧中はスマホをオフにしないといけなかったので、近くの席の人でも登録されないかもしれません。
とにかく「密」にならない入場動線
会場は東京国際フォーラム ホールCでした。
有楽町から国際フォーラムに向かい、ホールCになると、密にならないようの配置されたスタッフの皆さんが「できるだけ距離を保って移動してください」と誘導していました。
入り口に溜まりそうになっている人にはそっと声をかけているようでした。
こんな感じです。QRコードは連絡アプリの登録を促すものです。エレベータの先には、消毒液がありました。消毒液も数カ所に用意されていて密集しないよう工夫されていました。
入場口は折り返し列になっていますが、列の幅はコロナ前に比べると広く確保されていました。地面には2mごとに立ち位置のシールが貼ってあって、完全に距離を保てるよう工夫されていました。
動線の途中で検温機があり、おそらくどこかの部屋で見ている人がいて高熱の人がいたら無線で通知され確保となるのでしょう。
座席は一つおき
ホールCはそもそも広めだと思うのですが、販売されたチケットは一つおきで、前後もずれて配置されていました。
私は右隅だったのですが、真ん中のブロックには、丸型のリモートサイリウムが取り付けてありました。
配信もしていたので、きっと綺麗だったのでしょう。
会場内でも、プラカードを持ってうろうろしているスタッフさんがいましたが、コロナ以前の「撮影、録画、録音禁止」に加えて「大きな声での会話禁止」も追加されていました。
チケットのもぎりは自分で
チケットの半券っているかなと思うのは、最近のポルノグラフィティのライブが「当日まで席がわからないシステム」で入場時にチケットに印刷されているQRコードを読み込ませると、レシートのような紙に座席が印刷されるので、半券をもぎりすることがないのです。
今回は、そういう仕組みではないので「実際の来場者の把握」のために半券の回収が必要になるのですが、スタッフの方にチケットを「見せて」その場で自分で半券をちぎって箱に入れる流れでした。非接触です。
終演後の対応
終演後は規制退場でした。ホールCの座席数は、1,502席。半分しか入ってないのに規制退場。びっくりですが徹底してます。
規制退場といっても全員退場するまでの時間はそこまでかからないとは思います。割と早いタイミングで退場できたのでわかりませんが。笑
通路側にいたので、退場OKになったらすぐに外に出られたのですが「人っ子一人いない」でした。
帰るときもスタッフの方に「たまらないでください。まっすぐお帰りください」と促されるので、ラウンジっていうんでしょうか。入り口部分まで降りても人は少なかったです。
私もまっすぐ家に帰りました。
皆さんのおかげで、このイベントがコロナのクラスタになることはなく無事終了しました。でも、運営の皆さんはピリピリですよね。お疲れ様でした。
開演前の会場内の雰囲気は?
他の舞台や映画を観に行った人から、始まる前から静かで、コロナ前に比べると異様な雰囲気だと聞いていたのですが、私が伺った回はそこまで。。だなと思いました。
来場されている方が女性が多かったことと、私もそろそろ「年配」の領域ですが、同世代か少し上の方が多い印象で、お友達も多くいらっしゃるのか、時々控えめな歓声が上がっていました。
コロナ前に比べれば「控えめに」になっているものの、人間の本質は変わらないですし、ましてやこのご時世、久しぶりに友人に会えば、心躍ってしまうのも仕方ないでしょう。
「朗読劇」に足を運んだのは今回で2回目なので「朗読劇の普段」を知らなくてなんとも言えませんが、以前蔵之介さんの別の朗読劇と比べても会場前の雰囲気は「控えめに」なっているものの、そこまで変わらない印象でした。
私は一人で参加したので会話することもあまりなく、周りの観察をしながら開演を待ちました。
朗読劇「プレミアムリーディング『もうラブソングは歌えない』」感想
朗読劇に行ってきたと話すと「朗読劇とは?」と質問されることが多いのですが、調べたところ
役者が台詞を暗記するのではなく、台本を持って音読するスタイルで上演される劇。 主に声による劇的演出によって観客にイメージを伝える。
とのことです。へー。
別の朗読劇だけど、台本持っているだけで、割と動き回ってます。
初めて観たのは「円谷幸吉の遺書」でしたが、佐々木蔵之介さんお一人の朗読劇で、基本同じ場所に座って「読んでいる」感じでした。羽が舞い落ちたり、スクリーンに文字や画像が出たりする演出はありましたが、本を読んでもらっているような感じでした。
今回の朗読劇は、台本を読んでいるものの、演者さん動き回るので、舞台に近い気がします。「ひとりのふたり」は、音楽学校を舞台にしているので生演奏もありました。
生演奏聞くのも半年以上ぶりなので、奏でられた音を聞くだけで泣きそうでした。
コロナが落ち着いて、ポルノグラフィティのライブにいけた暁には、開場前から号泣しそうなくらい今メンタルやばいです。
「カラマツのように君を愛す~小説『しあわせのパン』より」:稲垣吾郎・門脇麦
最初に上映されたのは「カラマツのように君を愛す~小説『しあわせのパン』より」でした。
稲垣さんと門脇さんが持つ独特のオーラで、メルヘンな空気でした。
門脇麦さん、声優さんかなと思ったら女優さんなんですね。声質がいくつもあって魅力的な方です。
振付師の方がいたので、稲垣さん踊るのかな? と思ったら躍ったのは門脇さんでした。
「ひとりのふたり」:佐々木蔵之介・小池栄子
設定が43歳男女で、二人は大学時代に付き合っていてそのあとはどちらも一人。結婚ではなくお互い付き合った経験が一人。
40歳のとき、今後の人生の楽しみのために楽器を習い始めます。小池さんはクラリネット、佐々木さんはコンバス。
たまたま、授業が繋がっていて、休憩時間の15分だけお話ができる、その15分で距離を縮めるお話。
お二人とも軽快なテンポで、時々笑わせてくれるので楽しかったです。笑っちゃダメなのかなと思ったけど、笑うのは心にも体にもいいことだから。
43歳独身ってことで共感できるのかなと思ったんですけど、大学出てないし付き合った人1人じゃないし、音楽習い始めたのは20代のころだったしで接点はなかったです。残念。ワンチャンあるかなと思ったけどなかったですw
途中でコロナ禍になり、音楽学校にもいけなくなったため、会いたいけど会えない(連絡先も交換してない)とか、背景を反映していたのも面白かったです。
写真はこの辺にあるので、気になる方はぜひ。
引きこもり生活の中で、外出(有楽町とかもはや旅)できて、笑って、気分転換できました。エンタメって人生にほんと大事。
一番心に響いたのは生演奏でした。早くライブ行きたいよー。
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